2024-06-28 07:09スポーツ

笹生優花、今度は日の丸着けて=メジャー2勝の肩書も―ゴルフ・パリの灯は近く

全米女子オープンで2度目の優勝を遂げた笹生優花=6月2日、米ペンシルベニア州ランカスター(AFP時事)
全米女子オープンで2度目の優勝を遂げた笹生優花=6月2日、米ペンシルベニア州ランカスター(AFP時事)

 6月20日に23歳になったばかりだが、既にメジャー2勝の実力者。パリ五輪の女子ゴルフで、笹生優花は間違いなくメダル候補の一人だ。
 プロゴルファーにとっては日々転戦するツアーが第一で、大きな目標はメジャー大会。五輪については、出たいという思いがあっても重視しない選手が多い。笹生も五輪出場の希望は持ちつつ、このところは世界ランキングも少し落としていただけに「(代表入りを)想像していなかった。それぞれの大会に集中していた」と率直に語る。全米女子オープンで2度目の優勝を果たし、一気にランクを上げて切符を獲得した。
 前回の東京大会は母の出身であるフィリピンの代表として出場。その後に父の母国の国籍を選択しており、今回は日本代表で出る。貴重な機会をつかみ、「フィリピンでも日本でも自分にとっては特別。(五輪で)両親と過ごせると思うとすごく楽しみ」と言う。
 五輪2カ月前にメジャーを制しているだけに注目度は高い。全米女子オープン覇者の肩書は3年前と同じだが、この間、米ツアーでもまれてコースやさまざまな状況への対応力をつけ、技術の引き出しを増やした。今回はより表彰台に近い。
 試合を終えたときの感想が同じコメントになることが多い笹生。「楽しくできた。いい経験になった」。毎試合勝つことを目指すが、ゴルフを通じて充実した時間を過ごしたり、友人を増やしたりということも重視するから、成績の良くなかった週も同じように言う。五輪でも、結果だけにこだわることなくいつもの姿勢で臨む。 (時事)
[時事通信社]

東京五輪にフィリピン代表で出場した笹生優花=2021年8月、埼玉・霞ケ関CC
東京五輪にフィリピン代表で出場した笹生優花=2021年8月、埼玉・霞ケ関CC

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