円下落、一時159円90銭台=2カ月ぶり安値―東京市場
24日午前の東京外国為替市場の円相場は、一時1ドル=159円90銭台に大幅下落した。政府・日銀が為替介入したとみられる4月29日以来、約2カ月ぶりの円安水準。前週末に発表された良好な米経済指標を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期の利下げ観測が後退し、円売り・ドル買いの動きが強まった。午前11時現在は159円68~69銭と前週末比91銭の円安・ドル高。
前週には利下げに慎重なFRB高官の発言もあり、日米金利差が縮小しないとの見方から円安・ドル高が進行している。急速な動きに対して財務省の神田真人財務官は24日朝、「過度な変動があった場合には、適切な行動をいつでも取る用意がある」などと記者団に述べ、市場をけん制した。
円が160円台に迫る中、市場では為替介入への警戒感も強まっている。ただ、米財務省が最新の為替報告書で日本を「監視対象」に再指定し、一部では「再度の介入へ動きづらくなった」(外為仲介業者)との見方も浮上。政府・日銀の出方を探りながら神経質な動きが続いている。
[時事通信社]
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