ファンケルの完全子会社化発表=TOB、健康関連事業強化へ―キリンHD
キリンホールディングス(HD)は14日、ファンケルに対しTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。キリンHDはファンケルに約33%を出資しており、残りの株式をすべて取得して完全子会社化する。取得額は約2200億円。ファンケルを買収して健康関連事業を強化し、収益力を高める狙いだ。
TOB期間は6月17日~7月29日で、キリンHDは1株2690円で買い付ける。ファンケルは東証プライム市場に上場している。TOB成立後に同社株式は上場廃止となる。
キリンHDは、成長が見込める健康関連事業を将来の収入源とするため規模拡大を進めている。昨年8月にはオーストラリアの健康食品大手ブラックモアズを買収した。ファンケルを完全子会社化することで、製品開発や市場開拓を強化できると期待する。
[時事通信社]
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