佐々木、2ランで「米デビュー」=MLBドラフトリーグに初出場
【フレデリック(米メリーランド州)時事】岩手・花巻東高から米スタンフォード大に進学した佐々木麟太郎内野手が11日、MLB(米大リーグ機構)ドラフトリーグでトレントンの一員としてフレデリック戦に4番一塁で初出場し、右越え2ランを放つ鮮やかな「デビュー」を飾った。
佐々木は三回に速球を豪快に振り抜き、高々と舞い上がった打球は右翼フェンスを越えた。高校で歴代最多とされる通算140本塁打を放った長打力を発揮。ベンチに戻ってチームメートから祝福され、笑顔がはじけた。六回には右前適時打も放ち、この日は5打数2安打3打点と活躍した。
トレントンのスミス監督は「ダイナミックな打撃で才能にあふれている」と感嘆。球場を訪れたブルージェイズのスカウトは「パワーが素晴らしい。長打力のある一塁手との評判通りで、とても印象的だった。ドラフト対象資格を得る時には、1巡目の選手と比較されるような選手になり得る」と絶賛した。佐々木の取材対応はなかった。
今季のMLBドラフトリーグは6月から9月にかけて試合を行い、前期は7月のドラフトの対象選手を含むアマチュア選手、後期はアマ資格を失ったプロ選手がプレーする。佐々木は前期を通して試合に出る見込み。
佐々木は昨年のプロ野球のドラフトで目玉とされたが、プロ志望届を提出せず、米大学進学を選んだ。
[時事通信社]
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