2024-06-11 19:07社会

事件前にも自宅で面接=飯塚容疑者、紹介先の会社退職も―保護司殺害・滋賀県警

滋賀県警本部=大津市
滋賀県警本部=大津市

 大津市の住宅で保護司の新庄博志さん(60)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された保護観察中の無職飯塚紘平容疑者(35)が4月以降、事件までの間に、新庄さん宅で3回面接を受けていたことが11日、滋賀県警への取材で分かった。
 飯塚容疑者が新庄さんを通じて紹介された職場を2カ月で退職していたことも、更生保護団体への取材で判明。県警は2人の間にトラブルがなかったか、確認を急いでいる。
 更生保護団体によると、2022年3月ごろ、新庄さんから「(飯塚容疑者の)仕事先を紹介してほしい」と相談があり、県内の建設会社を紹介した。同容疑者は同社で働き始めたが、2カ月ほどで退職し、周囲に「正当に評価してもらえなかった」と話していたという。
 新庄さんは、19年7月、別の強盗事件で飯塚容疑者の保護観察付き有罪判決が確定した当初から、同容疑者を担当。県警によると、今年4月以降、自宅で3回、同容疑者と面接した。事件発生日とみられる5月24日にも面接が予定されており、同夜、新庄さん宅のインターホンのカメラに同容疑者の姿が映っていた。
 大津保護観察所によると、保護司は受け持った相手と月に2回ほど面接し、生活状況などを記載した報告書を月に1度、同所に提出することになっているが、2人の間にトラブルがあったことは確認していないという。 
[時事通信社]

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