普段から「置き配」場所に=社長宛て、警戒薄れたか―ゴルフ練習場バケツ事件・大阪府警
大阪府松原市のゴルフ練習場の事務所前に置かれていたバケツから熱風が出て従業員がやけどを負った事件で、事務所前は普段から練習場の社長への届け物を置く場所になっていたことが8日、周辺住民らへの取材で分かった。
見つかったバケツには「社長へ よろしければお使いください」と貼り紙があったこともあり、従業員らはすぐに危険物と認識できなかったとみられる。大阪府警は、バケツが置かれた経緯を詳しく調べている。
ゴルフ練習場の周辺住民らによると、住民や社長の知人が社長に届け物をする場合、自宅ではなく練習場前に「置き配」をする習慣があったという。届け物は住民や知人が自分で事務所前まで運んでいた。
捜査関係者などによると、バケツは高さ約70センチ、容量130リットルのプラスチック製で、側面には複数の付属物が粘着テープなどで固定されていた。
従業員がバケツを発見して移動させたのは、6日午前5時ごろ。ふたを開けると「中は液体でガス臭がした」(従業員)という。触らないように貼り紙がされた後、社長に見せるため、従業員が昼にトラックの荷台に積み込んだ際に熱風が出て、腕にやけどを負った。府警は液体の成分や、熱風が出た原因を慎重に調べている。
[時事通信社]
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