米、車の新燃費基準を決定=当初案を緩和、選挙控え配慮か
【ニューヨーク時事】米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は7日、2027~31年型の乗用車などを対象とする新たな燃費基準を最終決定した。業界の反対を受け、昨年7月に示していた当初案を大幅に緩和した。
当初案は各メーカーに対し、乗用車と小型トラックのガソリン1ガロン当たりの平均走行距離について、26年型の49マイル(1リットル当たり約20.8キロ)から32年型で同58マイル(同約24.7キロ)まで伸ばすよう求めていた。最終決定では、31年型で同50.4マイル(同約21.4キロ)に基準を緩めた。
気候変動対策を重視するバイデン政権は電気自動車(EV)の普及を進めようと、燃費や排ガスについて厳しい基準の設定を目指してきた。ただ、最近はEV販売の伸びに陰りが見えるほか、11月の大統領選に向けて票田の自動車労働者に配慮せざるを得ず、方針の見直しを迫られた形だ。
[時事通信社]
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