スロバキア首相が反政府派批判 銃撃後初のビデオ演説で
【ブラチスラバ(スロバキア)AFP=時事】スロバキアのロベルト・フィツォ首相(59)は5日、先月15日に銃撃されて以降初めて動画を通じて演説し、自身の暗殺未遂につながる「憎悪」を醸成したのは反政府だと非難した。≪写真はスロバキアのロベルト・フィツォ首相。同国政府公開の動画より≫
フィツォ氏は中部ハンドロバで行われた会合の会場付近で支持者にあいさつ中、4発の銃弾を受けて重傷を負い、病院で治療を受けていた。計画的殺人未遂の疑いで逮捕・訴追された詩人のユライ・チントゥラ容疑者(71)は依然、勾留されている。
フィツォ氏はフェイスブックに投稿された約14分間のビデオメッセージの中で、「容疑者に対する憎しみはない」とし、「彼を許す。なぜあんなことをしたのか自分の頭の中で整理してもらいたい」と語った。
また、容疑者は「頭のおかしな男」ではなく、反政府的な動機によって形成された「悪と政治的憎悪の使者」だと主張。自身の政治的立場を強く擁護する一方で、反政府派や政権に批判的なメディア、NGOを非難した。
今後については、「順調なら6月末か7月初めには徐々に職務に復帰できるだろう」と述べた。
フィツォ氏は昨年10月、自身3度目となる首相に返り咲いた後、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの武器供与を停止するなど、対ウクライナ関係で強硬路線を貫いていた。【翻訳編集AFPBBNews】
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