2024-06-06 10:41スポーツ

アンドレーワ、全豪女王を撃破=進境著しい17歳―全仏テニス

女子シングルス準々決勝を突破し、喜ぶアンドレーワ=5日、パリ(EPA時事)
女子シングルス準々決勝を突破し、喜ぶアンドレーワ=5日、パリ(EPA時事)

 表情にあどけなさの残るロシアの17歳が、にっこりとほほ笑んで両拳を突き上げた。アンドレーワがフルセットの激闘の末、全豪オープン女王で世界ランキング2位のサバレンカに逆転勝ち。「コーチとプランを立てていたけど、何も覚えていなかった。ただ感じたままにプレーした」。あっけらかんと笑った。
 「とても緊張した」と言いながらも、プレーぶりは冷静さが光った。強打の相手に打ち負けず、力強いバックハンドと巧みなドロップショットを駆使。第1セットを6―7で落としても、粘り強く打ち合った。最後は体調不良で調子の上がらない相手から鮮やかなロブを決め、約2時間半の熱戦を制した。
 昨年のウィンブルドン選手権、今年の全豪で16強入りした進境著しい世界ランク38位。マルチナ・ヒンギス(スイス)が当時16歳で制した1997年全米オープン後では、最年少で四大大会女子シングルスの4強入りを果たした。
 フランス南部カンヌで暮らす新鋭は「準決勝でプレーするとは思ってもみなかったし、夢のよう。とても楽しみ」。大好きな赤土のコートで躍動している。(パリ時事)
[時事通信社]

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