古賀と谷川、見せた「強さ」=10代コンビに存在感―なでしこジャパン
【ムルシア(スペイン)時事】サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)は3日、スペインのムルシアでニュージーランド(NZ)との強化試合に4―1で勝利し、遠征を2連勝で終えた。パリ五輪代表メンバー決定を前にしてアピールしたのが、古賀塔子(フェイエノールト)と谷川萌々子(ローセンゴール)の10代コンビだ。
チーム最年少、18歳の古賀はNZとの初戦(5月31日)では本職のセンターバックを務め、CKから頭でA代表初ゴールも決めた。持ち味は対人守備の強さ。「五輪に向けて最後のアピールの場だったので、決められてよかった」。第2戦では所属クラブで起用されているボランチで途中出場し、プレーの幅を広げている。
19歳の谷川は今回の遠征直前に股関節を痛め、NZとの初戦を欠場。2戦目の後半開始からの出場にとどまったものの、日本人離れした球際の強さを随所に見せつけた。所属するスウェーデンの強豪クラブでは背番号10をつけ、ボランチながらゴールを量産。「今はすごく自信がある」と充実の日々を送る。
今年1月に欧州移籍を果たした有望株の2人は、JFAアカデミー福島の同期でもある。まだ技術的、戦術的には粗削りながら、欧米人にも当たり負けしないフィジカルの強さはこれまでの日本人選手になかった魅力。存在感を増す「最年少」の2人が、3大会ぶりのメダルを目指すなでしこに勢いを与えるかもしれない。
[時事通信社]
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