長期金利、12年半ぶり高水準=1.075%、上昇ピッチ加速
29日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債(第374回債)の流通利回りが1.075%へ前日比0.040%上昇(債券価格は下落)した。4営業日連続の急ピッチな上昇で、2011年12月以来およそ12年半ぶりの高水準となった。日銀が3月のマイナス金利政策の解除に続き、さらに金融政策の正常化を進めるとの観測が市場で強まり、債券を売る動きが優勢となった。
日銀は6月13、14両日に金融政策決定会合を開く。市場では、日銀が国債買い入れの本格的な縮小方針を示すとの見方が拡大。円安の進行が物価に及ぼす影響が懸念される中、日銀が7月にも追加利上げに踏み切る可能性も取り沙汰されている。「買い入れの減額や利上げへの警戒感がくすぶり、買い手が少ない」(大手証券)といい、債券はずるずると売られる展開となった。28日の米長期金利上昇も売り材料となった。
日銀は今月13日、マイナス金利の解除後で初めて国債買い入れ額を減らした。この日に長期金利は0.940%に上昇。22日に約11年ぶりに1%台に乗せて以降、上昇ペースが加速した。27日に内田真一日銀副総裁が講演で「デフレとの闘いの終幕は視野に入った」と発言したことも、上昇に拍車を掛ける材料となった。
市場では、日銀の今後の方針が明確にならない限り、「金利上昇が止まりづらい状況になってきた」(国内証券)との声が出ている。
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