第77回カンヌ映画祭、最高賞にコメディー『Anora』
【カンヌAFP=時事】第77回カンヌ国際映画祭の授賞式が25日行われ、ショーン・ベイカー監督(米)のコメディードラマ『Anora』が最高賞「パルムドール」を受賞した。≪写真は、第77回カンヌ国際映画祭で、最高賞パルムドールを受賞した映画『Anora』のショーン・ベイカー監督≫
『Anora』は、ニューヨークでストリッパーをしている主人公がロシア富豪の息子と出会って結婚し、その両親の猛反発に直面するというストーリー。
審査員長を務めた『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督は、「信じられないほど人間味のある映画で、私たちの心を捉えた」と称賛した。
今年のカンヌ映画祭では、フェミニズムをテーマにしたものや、政治的な映画が目立った。
女優賞には、ミュージカル映画『Emilia Perez』で女性になるメキシコの麻薬カルテルのボスを演じた、トランスジェンダー俳優のカーラ・ソフィア・ガスコンが、トランスジェンダーの女性として初めて選ばれた。
イランでの女性主導の抗議行動によって引き裂かれた家族を描いた映画『The Seed of the Sacred Fig』が、特別賞を受賞。監督のモハマド・ラスロフ氏は、長期の禁錮刑を免れるため映画祭直前にイランから脱出した。
監督賞は『Grand Tour』のミゲル・ゴメス氏に、脚本賞はデミ・ムーア主演の『The Substance』に授与された。【翻訳編集AFPBBNews】
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