前半で退場者、ターニングポイントに=横浜M、夢散る5失点―ACLサッカー
中東の敵地で横浜Mの夢は散った。前半で退場者を出して10人の戦いを強いられ、5失点の惨敗。「これが今の実力だと思う。アグレッシブさが出せなかった」と松原。完全アウェーの雰囲気にものまれ、第1戦で得た1点のリードはいとも簡単にひっくり返された。
一番の敗因は、危険と分かっていたラヒミを抑えられなかったことに尽きる。前半8分と33分の失点のきっかけは、そのラヒミだった。松原は「悔しい流れにしてしまった」と振り返る。
ヤンマテウスが前線でボールを奪い、個人技で1点を返したのもつかの間、GKポープが相手の決定機をつぶす反則で一発退場。キューウェル監督は「あそこがターニングポイントだった」。10人になっても耐えた準決勝第2戦のようにはいかず、後半に3失点。アジア王座は遠のいた。
相手は賢く、DF陣がボールに食い付くのを利用し、その背後を突いてきた。PKを与えた場面もしかり。監督は「レッドカードに見えたか?」と言ったが、横浜Mは決勝トーナメント1回戦から決勝まで計4人の退場者を出した。そこには課題が潜んでいたはずで、最後まで尾を引いた。
16強が最高だったACLで、たどり着いた決勝の舞台。悲願は果たせなかったが、「(経験を)クラブの血肉にしないといけない」と喜田。勝者の歓喜を目に焼き付け、再起を誓った。(アルアイン時事)
[時事通信社]
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