ゼレンスキー氏正統性欠く=任期満了とロシア大統領主張
ロシアのプーチン大統領は24日、ウクライナのゼレンスキー大統領の「正統性は終わった」と主張した。侵攻下の戒厳令を理由に3月の大統領選を先送りし、任期5年の満了日の20日を過ぎて留任していることを問題視した。
訪問したベラルーシの首都ミンスクで記者会見した。「ロシアは停戦交渉を拒否したことはない」と繰り返しながらも、和平に「誰と」合意するかを考慮しなければならないと述べた。
ウクライナの現政権と和平合意は結べないという意味にも受け取れる発言。ロシアは前線で主導権を握り、北東部ハリコフ州や東部ドネツク州で猛攻を仕掛けている。プーチン氏の発言は、ゼレンスキー氏の権威失墜を試み、同氏が提唱した和平案を推進するために6月にスイスで開かれる「平和サミット」を妨害する狙いがありそうだ。
記者会見でプーチン氏は、2022年春にトルコで行われた停戦交渉に立ち返るべきだという立場も示した。大統領令で対ロ交渉を禁じたゼレンスキー政権をけん制するとともに、一部の西側諸国で停戦論が出ていることから、揺さぶりをかけたもようだ。
プーチン氏は23、24両日にベラルーシを訪問。ルカシェンコ大統領と会談し、両国が行う戦術核兵器の演習が議題となった。記者会見では「北大西洋条約機構(NATO)もこうした演習を定期的に実施している」と正当化した。
[時事通信社]
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