「なぜ命を奪われたのか」=解答求め続ける遺族―神戸連続児童殺傷27年
![連続児童殺傷事件で殺害された土師淳君の命日を前に、取材に応じる父親の守さん=13日、神戸市中央区](https://img.sp.m.jiji.com/image/out/20240523at17S_p.jpg?updated=1716444454)
神戸市須磨区で1997年に起きた連続児童殺傷事件で、小学6年だった土師淳君=当時(11)=が殺害されてから24日で27年となった。父親の守さん(68)が命日を前に取材に応じ、「なぜ命を奪われたのか。納得できる解答を求め続けている」と話した。
加害男性(41)は逮捕時14歳で、少年審判を経て医療少年院に収容された。審判の傍聴や事件記録の閲覧は、守さんら遺族にも認められなかった。
男性からは、仮退院した2004年以降、命日の前に手紙が届いた。守さんは手紙を前向きに読み取るよう努めたが、男性が15年、遺族に無断で手記を出版。「今まで書いていたことはうそだった」と思い、翌年から受け取りを拒否した。手紙は18年に途絶えた。
守さんは「男性が自分自身を見詰め直して書く手紙は、(なぜ命を奪われたかの)一つの解答につながるかもしれない」と考える。拒否した2通の手紙も気持ちが落ち着いてから受け取り、目を通した。今後男性から手紙が届けば、読むつもりだという。
22年には神戸家裁で事件の全記録の廃棄が判明。「(事件の)状況を知るには彼の言葉しかない」と話し、男性に「解答を得るために必要な行動を起こしてほしい」と求めた。
事件は97年2~5月に発生。小学生5人が相次いで襲われ、4年生だった山下彩花さん=当時(10)=と淳君が死亡した。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
ロシア資産活用、10月までに=G7「建設的な議論」―米財務長官
-
幕開けは美しく、強く=パリの街で史上最大―五輪開会式、舞台はセーヌ川〔五輪〕
-
開会式当日のパリ〔五輪〕
-
パリの街、雨で幻想的に〔五輪〕
-
詰め込んだパリの魅力=約4時間、見事に締める〔五輪〕
写真特集
-
【パリ五輪】開会式
-
【ブレイキン】日本のブレイクダンサー〔パリ五輪〕
-
【野球】投打「二刀流」大谷翔平〔2024〕
-
【野球】プロ野球の歴代最多勝投手
-
【サッカー】U23日本代表2024〔パリ五輪〕
-
【大相撲】大関・琴ノ若
-
【女子フィギュア】千葉百音
-
【野球】野球殿堂に入った名選手