2024-05-23 20:19スポーツ

鋭さ戻った豊昇龍=連日、存在感示す―大相撲夏場所

豊昇龍(左)は御嶽海を寄り切りで下す=23日、東京・両国国技館
豊昇龍(左)は御嶽海を寄り切りで下す=23日、東京・両国国技館

 12日目を終えて3敗のトップに4人が並び、混戦模様に拍車が掛かる土俵。ここにきてようやく大関が存在感を示し始めた。御嶽海に快勝して給金を直した豊昇龍は復調ぶりを問われ、「いつも通り、しっかり集中している」。眼光の鋭さも戻ってきた。
 3敗だった大関経験者を問題にしなかった。すぐに右で上手をつかむと、引き付けて一気に寄り切る。「良かったと思う。すぐにまわしを取ろうと思った」と自賛の取り口だった。
 横綱をはじめ、役力士に休場が相次いだ今場所。自身も連敗スタートと精彩を欠いたが、徐々に調子は上がっている。25歳の誕生日だった22日の11日目には新小結の大の里を豪快に投げ捨てた。八角理事長(元横綱北勝海)は「強い相撲だよね。(優勝を)諦めないこと」。すでに4敗とはいえ、トップとは1差。ここからの看板力士の意地に期待する。
 「自分のことだけ考えて最後までやる」と気合を入れた豊昇龍。賜杯争いのカギを握りそうな大関は「あと3日か。疲れたな」。不敵に笑って支度部屋を後にした。 
[時事通信社]

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