2024-05-20 18:57社会

国宝「高雄曼荼羅」染料は紫根=朝廷の関与裏付け―京都国博

国宝に指定されている高雄曼荼羅の胎蔵界(岡墨光堂提供)
国宝に指定されている高雄曼荼羅の胎蔵界(岡墨光堂提供)

 京都国立博物館は20日、国宝に指定されている「紫綾金銀泥絵両界曼荼羅(まんだら)図」(高雄曼荼羅)の文様の染料に、植物のムラサキの根(紫根)が使われていたと発表した。高雄曼荼羅は平安時代前期、淳和天皇の発願で制作されたとされ、同館の大原嘉豊教育室長は「紫根は当時、使用が禁止されたこともあるほど貴重だった。今回の結果は、制作への朝廷の関与を裏付けたといえる」と話した。 
[時事通信社]

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