「首謀者に逆らえなかった」=指示役を殺人容疑で再逮捕へ―那須2遺体
栃木県那須町の河川敷で会社役員夫妻の遺体が見つかった事件で、殺害などの指示役とされる職業不詳佐々木光容疑者(28)=死体損壊容疑で逮捕=が、首謀者の疑いがある会社役員関根誠端容疑者(32)=同=について、「逆らえなかった」と供述していることが18日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁と栃木県警の合同捜査本部は19日、佐々木容疑者を殺人容疑で再逮捕する。関根容疑者ら4人も順次、同容疑で立件する方針。
捜査関係者によると、佐々木容疑者は「2月に福岡県から上京し、東京・上野でキャッチやスカウトの仕事を始めたころ、古株のキャッチから関根容疑者を紹介された」と説明。「(同容疑者が)歩くとみんながお辞儀をするので、力を持った人だと思っていた」と供述している。
佐々木容疑者は4月上旬に関根容疑者から遺体処理や夫妻殺害の実行役を探すよう依頼されたという。「犯罪に関わることでやりたくなかったが、上野で仕事をする以上、関根容疑者に逆らえなかった」と話している。
佐々木容疑者は、建設業平山綾拳容疑者(25)=殺人容疑で再逮捕=に事件を持ち掛け、同容疑者が実行役の男2人=いずれも死体損壊容疑で逮捕=を勧誘した。関根容疑者からは、計1500万円ほどの報酬が支払われたとされる。
宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)は4月15日午後11時50分~16日午前1時半ごろ、東京都品川区の空き家ガレージで首を絞められるなどして殺害されたとみられる。
佐々木容疑者の姿は同じ頃、空き家周辺の防犯カメラに映っていた。その後、レンタカー車内や同区内の居酒屋で関根、平山両容疑者とそれぞれ接触し、報酬の受け渡しなどをした疑いがある。
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