来月27日にTV討論会=バイデン、トランプ両氏合意―米大統領選
【ワシントン時事】米CNNテレビは15日、バイデン大統領(民主党)とトランプ前大統領(共和党)による大統領選の候補者テレビ討論会を6月27日午後9時(日本時間28日午前10時)に実施すると発表した。両陣営がCNNの招待を受け入れた。両党の全国大会はそれぞれ7、8月に行われる予定で、大統領候補の正式指名前という異例の早さで討論会が実現する見通しになった。
今回の大統領選での両氏の直接対決は初めて。これに先立ちバイデン氏は15日、6月下旬と9月上旬の2回、討論会を実施するようトランプ氏側に提案。トランプ氏もSNSで「望むところだ。2回以上を勧める」と応じていた。ただ、開催条件を巡る調整は紆余(うよ)曲折も予想される。
バイデン氏は無所属や第3政党の候補を除き、トランプ氏との1対1の討論形式を求めている。伝統的に開催主体となってきた超党派団体「大統領候補討論会委員会」(CPD)による討論会には、欠席を通告したという。CPDの討論会は、9月に第1回が開かれる予定だった。
バイデン氏はSNSに投稿したメッセージで「トランプは2020年に2度、私との討論に負けた。また討論したがっているようだ。期日を決めてくれ」と発言。支持者向けのメールで、人工妊娠中絶の権利保護や、トランプ氏が民主主義の脅威となっていることなどを追及すると説明し、「民主主義対権威主義の戦いになる」と強調した。
トランプ氏はSNSで「(バイデン氏の)破壊的な国境政策やばかげた電気自動車の義務化、インフレ容認、高税率、弱腰の外交政策について討議する時が来た」と述べた。
[時事通信社]
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