カンヌ映画祭開幕、M・ストリープに名誉賞 コッポラ作品も話題
【カンヌAFP=時事】第77回カンヌ国際映画祭が14日、フランス・カンヌで開幕した。オープニングでは、米国人俳優のメリル・ストリープに名誉パルムドールが授与された。≪写真は、第77回カンヌ国際映画祭で、名誉パルムドールを授与されたメリル・ストリープ〈右〉と、受賞をたたえるジュリエット・ビノシュ≫
ストリープのカンヌ映画祭への出席は、1989年に『A Cry in the Dark(原題)』で主演女優賞を受賞して以来35年ぶり。
「あなたは女性に対する見方を変えた」と、涙ぐみながらたたえるフランス人俳優ジュリエット・ビノシュから賞を受け取ったストリープは、「(前回カンヌ映画祭を訪れた)当時は既に3児の母だった。40歳目前で自分のキャリアは終わったと思っていた。あの時(の受賞)は思ってもみなかった」と振り返った。
日本のアニメーション制作会社スタジオジブリも名誉パルムドールを授与されることになっている。団体への授与は今回が初めてとなる。
最高賞「パルムドール」を競うコンペティション部門には、22作品が出品されている。
最も注目されているのは、フランシス・フォード・コッポラ監督が数十年かけて制作した『Megalopolis(原題)』だ。
審査員長を務める『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督は、自らの役割について「光栄だ」と語り、「映画は神聖なもの。この恐れ多い場所でこれから10日間を過ごせるなんて信じられない」と感極まった様子で語った。
コンペティション部門以外では、ジョージ・ミラー監督の『マッドマックス:フュリオサ』がワールドプレミア上映される。
閉幕は25日。【翻訳編集AFPBBNews】
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