2024-05-13 11:40

「つばさの党」事務所を家宅捜索=他陣営の演説妨害容疑―拡声器使用、街宣車追尾も・警視庁

 衆院東京15区補欠選挙(4月28日投開票)を巡り、他陣営の演説を妨害した疑いが強まったとして、警視庁捜査2課は13日、公選法違反(選挙の自由妨害)の疑いで、政治団体「つばさの党」事務所(東京都千代田区)など3カ所の家宅捜索に入った。同補選では同党から根本良輔氏(29)が立候補していた。
 選挙の自由妨害を巡り、政治団体側への強制捜査は異例。選挙後、複数の陣営から妨害行為について被害届を受理しており、捜査2課は全容解明を進める。
 捜査関係者によると、同党の根本氏や黒川敦彦代表ら3人は選挙期間中、拡声器などを使い大音量で他候補の演説を妨害したほか、他陣営の街宣車を追尾し、交通を妨げた疑いがある。 
 同党を巡って警視庁は4月18日、根本氏ら3人が同16日に演説会場で、他候補に50分近く大音量でやじを飛ばし、クラクションを鳴らすなどした行為に警告をしていた。
 他にも、「カーチェイス」と称し、30分近く他陣営の街宣車を追い掛けながら大音量で批判を繰り返す行為もあった。黒川代表は自身の配信動画で、「選挙を妨害する意図はない。質問に答えれば終わることだ」などと説明していた。
 時事通信は4月、同党に取材を申し込んだが、回答はなかった。
[時事通信社]

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