2024-05-11 16:48社会

「連休明けでやめる」と内縁夫=夫妻は「店継がせたい」―那須2遺体

 栃木県那須町の河川敷で会社役員夫妻の焼損した遺体が見つかった事件で、首謀者とみられる会社役員の関根誠端容疑者(32)は事件前、関わっていた飲食店の経営について、知人に「5月の連休明けでやめようと思っている」などと漏らしていた。
 関根容疑者は、宝島龍太郎さん(55)、幸子さん(56)夫妻が経営する飲食店でアルバイトとして働き始め、夫妻の長女と内縁関係になった。その後、マネジャーとして、宝島さんらが経営する飲食店の一部の管理を任された。
 取引先業者によると、関根容疑者は夫妻が新たに店舗を出店する際、自ら先頭に立って進めることもあり、宝島さんらとの間に信頼関係があるように見えていた。ただ、3月初旬、関根容疑者から「連休明けでやめようと思う」と冗談っぽく打ち明けられた。同容疑者は、その場に幸子さんが来ると話すのをやめたという。
 夫妻の遺体発見後、心配していることを伝えると「ちょっとずつ進みます」と関根容疑者から返信が来た。さらに、逮捕2日前にも「いちどタイミングで会いましょう」と不審な様子もなく仕事の連絡が来ていたという。
 近隣の店舗関係者は昨年秋頃、夫妻から「(関根容疑者と長女に)店を継がせたい」と聞いた。ただ、夫妻は同容疑者の経営方針にたびたび口出しするなどしていたといい、この関係者は「関根容疑者は幸子さんに対しずっと不満を抱いていた」と話した。 
[時事通信社]

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