セガサミー、「シーガイア」売却=米ファンドへ、ゲーム事業に集中
セガサミーホールディングス(HD)は10日、保有する大型リゾート施設「フェニックス・シーガイア・リゾート」(宮崎市)を米投資ファンドに売却すると発表した。経営不振が続いていたが、黒字化したのを機に切り離し、主力のゲーム事業などに経営資源を集中させる。売却額は非公表だが、2025年3月期に約85億円の譲渡益を計上する。
シーガイアはホテルやゴルフ場などで構成する複合リゾート施設。セガサミーHDは、運営会社フェニックスリゾート(宮崎市)の全株式を、ホテル運営などに強みを持つファンド、フォートレス・インベストメント・グループに売却する。その後、フェニックスが発行する種類株を取得して20%の議決権を持ち、一定の関係を維持する。
里見治紀セガサミーHD社長は10日の決算説明会で、「われわれ以上にコミット(関与)してくれるオーナーに引き継いだ方がリゾートの価値を上げてくれる」と説明した。今後はゲーム事業の拡大に加え、合法オンラインカジノなど新規事業の確立に力を入れる。
[時事通信社]
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