2024-05-09 18:35World eye

ガザ南部の病院、燃料あと3日分のみ WHO事務局長

【ジュネーブAFP=時事】世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は8日、パレスチナ自治区ガザ地区南部の病院には、燃料が3日分しか残っていないと述べた。検問所が閉鎖されているためとした。≪写真はパレスチナ自治区ガザ地区ハンユニスのナセル医療複合施設≫
 イスラエルは7日、南部ラファに戦車を送り、エジプトとガザを結ぶ検問所を制圧した。同検問所は、ガザへの支援物資搬入のための主要経路となっていた。
 テドロス氏は、WHOが8日に搬入されるとみていた燃料が止められたことを明らかにした。「(ラファ)検問所の閉鎖により、国連(UN)による燃料搬入が阻止されている。燃料がなければ、人道支援活動はすべて停止する。検問所の閉鎖で、ガザへの人道援助物資搬入も妨げられている」とX(旧ツイッター)で述べた。
 また「ガザ南部の病院には、3日分の燃料しか残っていない。これは活動がすぐにでも停止する可能性を意味する」とも指摘している。
 テドロス氏はさらに、ラファの病院3施設のうちの一つ、ナジャール病院が、付近での持続的な敵対行為と軍事作戦のために閉鎖されたとし、「人道支援活動へのてこ入れが急務となっている中、ラファでの軍事作戦は、十分な食料や衛生環境、医療体制や身の安全が確保できない多数を支援するための(WHOの)能力をさらに制限するものとなっている」と訴えた。【翻訳編集AFPBBNews】

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