バイエルン、悪夢の連続失点=無冠のシーズンに―サッカー欧州CL
【マドリード時事】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦で8日、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)は敵地でレアル・マドリード(スペイン)に1―2で逆転負けを喫し、2戦合計3―4で敗退した。終了間際に悪夢の連続失点。優勝した2019~20年シーズン以来の決勝進出は、するりと逃げていった。
勝利の立役者になりかけた守護神が残り数分で崩れた。1―0の後半43分、再三の好セーブでチームを救っていたGKノイアーだが、ビニシウスのワンバウンドしたミドルシュートを前にこぼし、ホセルに押し込まれた。「残酷だった」。さらに数分後にもホセルに決勝点を奪われ、「決勝進出を目前にしていたのに、言葉を失っている」と落胆を隠さなかった。
終了間際には、デリフトがゴールネットを揺らしたものの、シュートを打つ前にオフサイドを示す副審の旗が揚がり、主審が笛を吹いたため得点は認められなかった。本来ならプレーを止めずに後で確認する場面。トゥヘル監督は「現代サッカーのルールに反していることは間違いない」と審判団に憤った。
今季は国内リーグでレーバークーゼンに12連覇を阻まれ、国内カップ戦も2回戦で早々に敗退。欧州CL6度優勝の名門が無冠となった。今季限りで退任する予定の指揮官は「立ち直るには時間がかかるだろうが、全てを出し切った敗戦だ。悔いはない」と語った。
[時事通信社]
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