2024-05-09 12:06

米国以外にも売春あっせん=容疑で3人再逮捕―ホスト代目的の出稼ぎも・警視庁

 風俗求人サイト「海外出稼ぎシャルム」を通じた米国への売春あっせん事件で、オーストラリアにも女性を派遣したとして、警視庁保安課は9日までに、職業安定法違反容疑で、会社役員の臼井良夫容疑者(54)ら男3人を再逮捕した。いずれも容疑を認めている。
 同課によると、臼井容疑者は主に日本人が接客する風俗店を豪州で経営し、サイトを通じて応募してきた女性を派遣。「豪州で売春は違法にならない」と説明して安心させていた。
 同容疑者は「アジアの中でも日本人女性は人気がある。ホストクラブの費用捻出の目的で応募してくる女性も多かった」と供述しているという。
 再逮捕容疑は2022年11月、サイトを見て応募してきた40代女性にシドニーの風俗店を紹介するなどした疑い。
 同課などによると、サイトは21年6月ごろに開設され、「容姿端麗な方は航空券代も支給」「AV女優の肩書があれば金額が上がる」と宣伝。3年間で日本人女性200~300人を米国やカナダ、豪州の風俗店に派遣し、約2億円を売り上げたという。 
 海外では売春を疑われた日本人女性が入国を拒否される事例が相次ぎ、社会問題となっている。高額の報酬目当てで海外売春に応募したものの、現地で客から料金を踏み倒されるトラブルも多発しており、同課が注意を呼び掛けている。
 臼井容疑者らは、日本人女性2人を米国の風俗店へ派遣したとして、4月に同法違反容疑で逮捕、起訴されていた。
[時事通信社]

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