2024-05-09 09:43スポーツ

不屈のレアル、劇的逆転=「魔法」の勝負強さ―サッカー欧州CL

バイエルン・ミュンヘン戦、勝ち越しゴールを決めて喜ぶレアル・マドリードのホセル=8日、マドリード(AFP時事)
バイエルン・ミュンヘン戦、勝ち越しゴールを決めて喜ぶレアル・マドリードのホセル=8日、マドリード(AFP時事)

 試合後にビニシウスが口にした。「これがレアル・マドリードだ」。その言葉通り、スペインの名門チームの代名詞とも言える不屈の精神を体現した。土壇場のわずか数分で劇的な逆転。本拠地サンティアゴ・ベルナベウは興奮のるつぼと化した。
 後半23分に先制され、残り5分を切ってもゴールが遠い。崖っぷちに追い込まれてからの勝負強さこそ真骨頂だ。後半43分、ビニシウスのシュートを相手GKノイアーが取り損ねた隙を逃さず、ホセルが押し込んで同点。終盤に投入されたスーパーサブが、好セーブを連発していた守護神の壁を打ち破った。
 約3分後にも再びホセル。左クロスを右足で合わせた。一度はオフサイドと判定されるも、VARで得点と認定。「僕らは決して屈しない。試合終了の笛が鳴るまで戦い続ける血筋なんだ」。2季前のマンチェスター・シティー(イングランド)との準決勝もホームで終了間際に連続得点し、延長戦の末に勝ち切った。アンチェロッティ監督は「魔法だよ」と驚異の粘りを表現した。
 選手たちは「15回目を目指そう」と書かれたシャツを着て、喜びを爆発させた。史上最多を塗り替える15度目の欧州制覇に、王手をかけた。(マドリード時事)
[時事通信社]

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