トランプ氏裁判、また遅れ=ジョージア州選挙介入事件も―米
【ワシントン時事】米南部ジョージア州の控訴裁は8日、2020年大統領選の敗北を覆そうとしたとしてトランプ前大統領が州法違反で起訴された事件に関し、主任検事の交代検討を求めたトランプ氏の訴えを認めた。審理のため8月の初公判は遅れが見込まれ、11月の大統領選前に判決が出る可能性は一層低くなった。トランプ氏の刑事裁判は延期が相次いでいる。
トランプ氏側は、事件を担当する同州フルトン郡のウィリス地区検事が、捜査のため雇用した男性検事と不倫関係にあったことを問題視。ウィリス氏の担当替えを要求したが、一審は男性検事を事件から外す代わりに、ウィリス氏の担当継続は認めていた。
トランプ氏の裁判を巡っては今月7日、退任後にホワイトハウスから機密文書を持ち出した事件で、南部フロリダ州連邦地裁も公判期日の延期を決めた。大統領選前の判決を避けるため遅延戦術を重ねたトランプ氏の思惑通りの展開となっている。
[時事通信社]
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