選手村代替でクルーズ船=26年愛知・名古屋アジア大会
愛知県と名古屋市が共催する2026年アジア・アジアパラ大会組織委員会は8日、建設を断念した選手村に代わり、港にクルーズ船を停泊させ、宿泊先として活用することを検討すると発表した。11日にバンコクで開かれるアジア・オリンピック評議会(OCA)総会で報告する。
組織委によると、名古屋港の金城ふ頭(名古屋市港区)に、3000人程度を収容できるクルーズ船1隻を約20日間停泊させることを想定。一部の選手の宿泊先や交流の場として活用する。五輪やアジア大会規模の国際大会では初の試みという。
選手村を巡っては、組織委が昨年3月、経費削減のため建設を断念。既存のホテルなどで代用する方針を示していたが、OCA側からは、一定規模の宿泊拠点を確保する必要性が指摘されていた。
クルーズ船の活用で選手団の宿泊施設を減らせることから、経費の大幅な変動はないという。組織委会長の大村秀章愛知県知事は記者会見で、「新たな大会の運営モデルの一つとなるよう、検討を進める」と話した。
[時事通信社]
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