2024-05-07 19:02World eye

バイデン氏の犬を殺処分に…飼い犬射殺の州知事がまたも物議

【ワシントンAFP=時事】ホワイトハウスは6日、ジョー・バイデン大統領の愛犬を殺処分するべきだとテレビ番組で主張した共和党右派のクリスティ・ノームサウスダコタ州知事(52)を非難した。ノーム氏をめぐっては今月、しつけができない自身の飼い犬を撃ち殺したことがあると明かし、反発が広がっていた。≪写真は、米首都ワシントンのホワイトハウスのバルコニーからのぞくジョー・バイデン大統領の愛犬「コマンダー」≫
 バイデン氏の愛犬で、ジャーマンシェパードの「コマンダー」は、まだ子犬だった2021年にホワイトハウスに迎え入れられたが、シークレットサービスの職員ら少なくとも11人にかみつき、2歳になった昨年、別の場所に移された。こうした経緯から、ノーム氏は自身の犬と同様に対処すべきだとの考えを示していた。
 大統領選で再選を目指すドナルド・トランプ前大統領の副大統領候補とも目されていたノーム氏は、今月刊行される自伝で、「クリケット」という名前の1歳2か月の猟犬を飼っていたが、「しつけができなかった」ために銃で撃ち殺したと明かし、全米に衝撃を与えていた。
 5日にCBSの番組に出演したノーム氏は、「ジョー・バイデン氏の犬は24人のシークレットサービスを襲った。犬への対処を決断するまで、一体何人が襲われ、危険な目に遭えばいいのか」と問い掛け、「それは大統領が責任を負うべき問題だ」と語っている。
 さらに、11月の大統領選でトランプ氏と共にホワイトハウス入りした暁には、「コマンダーにはクリケットによろしくと伝えてもらう」と主張し、コマンダーを殺処分する考えを示唆した。
 これに対してホワイトハウスのカリーヌ・ジャンピエール報道官は、「昨日の発言は不快であり、非常識だ」とし、「墓穴を掘るような行為はやめた方がいい」とノーム氏を批判した。【翻訳編集AFPBBNews】

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