若いチームの成長に収穫=男子400メートル4位の日本―世界リレー
【ナッソー(バハマ)時事】5日までバハマのナッソーで行われた陸上のパリ五輪予選を兼ねた世界リレー大会で、日本は男子の400メートルリレーと1600メートルリレーで五輪出場枠を獲得した。パリで五輪2大会ぶりのメダルを狙う400メートルは、若い選手が経験を積んだ一方で、表彰台に届かず4位。五輪本番へ向けて課題も見えた。
男子400メートルリレーは、サニブラウン・ハキーム(東レ)が脚の不調により決勝でメンバー外に。1走に山本匠真(広島大)、アンカーに三輪颯太(慶大)を起用した若い布陣で臨んだ。三輪は「すごくいい刺激がいっぱいあった」と今大会での経験を振り返った。
4日の予選では前半のスピードを重視した走順を試した。アンカーの予定だったサニブラウンを1走に回し、加速力のある柳田大輝(東洋大)へ。日本陸連の土江寛裕ディレクターは「2走の柳田を生かす意味でも、今回は1走がいいという判断だった」。五輪ではサニブラウンを2走かアンカーに戻す見通しだが、新たな可能性も見えた。
エース不在の決勝では予選よりもタイムを0秒35落とした。武器とするバトンパスとともに、サニブラウン以外のメンバーの走力強化は欠かせない。柳田は「ハキームさんがいなくても、僕が先頭に立ってバトンを渡せる力をつけたい」とレベルアップを誓った。
[時事通信社]
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