挽回期す五輪の舞台へ=不安一掃、バトンつなぐ―世界リレー男子400
蒸し暑さの残るバハマの夜に、日本が鮮やかにバトンをつないで五輪出場枠をつかんだ。2走の柳田は「みんなパリへの切符という思いは一緒だった。その気持ちが一つになったからこそバトンもうまくつなげられた」。仲間と喜び合う笑顔に安堵(あんど)感がにじんだ。
日本はアンカーを務める見通しだったサニブラウンを1走に起用。狙い通りに先頭で柳田につなぎ、そのままトップを譲らなかった。アンカーに起用された三輪は隣のレーンの中国を振り切ってゴール。役割を果たした。
米国に練習拠点を置くサニブラウンが合流したのは大会直前。強みとするバトンパスの練習はレース当日を含めて2度だけだったが、本番では不安を一掃するスムーズな動きを見せた。
五輪では2008年北京、16年リオデジャネイロで銀メダル。しかし、東京大会では決勝でバトンがつながらなかった。パリ大会をにらみ、「ここからどれだけ上げられるかの方が大事」とサニブラウン。経験豊富なエースは、すぐに気持ちを引き締めた。(ナッソー時事)
[時事通信社]
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