2024-05-01 22:23国際

ガザ支援拡大を要請=イスラエル首相と会談―米国務長官

 【カイロ時事】中東歴訪中のブリンケン米国務長官は1日、エルサレムでイスラエルのネタニヤフ首相と会談した。AFP通信によると、ブリンケン氏は人道状況の悪化が進むパレスチナ自治区ガザへの支援拡大を要請。イスラム組織ハマスが拘束する人質の解放と戦闘休止に向けた交渉についても意見を交わした。
 会談では、イスラエルが予定するガザ最南部ラファへの軍事作戦も議論した。米国務省のミラー報道官によると、ハマスとの戦闘休止合意の有無にかかわらず作戦を強行する考えのネタニヤフ氏に対し、ブリンケン氏は「米国の明確な立場」を改めて伝えた。
 バイデン米政権は、民間人保護などに関する「信頼できる計画」なしにラファ侵攻を容認しない立場。米国務省のパテル副報道官は4月30日の記者会見で「(計画を)確認していない」と述べ、米側の懸念が解消されない限り、作戦に反対する姿勢を改めて強調した。
 ブリンケン氏はネタニヤフ氏のほか、戦時内閣メンバーのガンツ前国防相らとも会談。海路からの人道支援物資の受け入れ拠点となっているイスラエル南部のアシュドッド港も視察する。 
[時事通信社]

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