韓国とAUKUS、技術協力へ=対北朝鮮・中国で抑止力強化
【シドニー時事】オーストラリアと韓国は1日、外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を豪南東部メルボルンで開き、米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」の柱の一つである先端技術協力への韓国の参加を検討していくことで一致した。核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮や、インド太平洋で覇権主義的動きを強める中国を念頭に、抑止力強化を目指す。
マールズ豪国防相は共同記者会見で「韓国は非常に優れた技術を持つ国だ。将来的に協力の機会はある」と表明。韓国の申源※(サンズイに是)国防相は「AUKUSが韓国をパートナーとして検討することを歓迎する。韓国の防衛力と科学技術は地域の平和とAUKUS協力の進展に貢献できる」と述べた。
AUKUSは豪軍への原子力潜水艦配備計画と並ぶ「第2の柱」として、極超音速兵器や無人機、サイバー、宇宙分野の先端技術開発を進めている。4月の日米首脳会談では、第2の柱への日本の参加を検討することが確認された。カナダやニュージーランドも協力の対象候補に挙がっている。
一方、豪韓4閣僚は、北朝鮮とロシアの連携を問題視し、資金や武器の移転を阻止するため協調していくことを確認。また、共同声明で東・南シナ海の航行の自由を訴えるとともに、「台湾海峡の平和と安定は地域の安全と繁栄に不可欠の要素だ」と指摘した。
[時事通信社]
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