2024-05-01 12:22企業

産総研が中性原子量子コンピューターの導入を決定=約65億円―QuEra〔GNW〕

 【グローブニューズワイヤ】中性原子を用いた量子コンピューター技術のQuEra・Computingは、日本の産業技術総合研究所(産総研)と、最新鋭の量子コンピューターを納入する約65億円(約4100万ドル)の契約を結んだことを発表した。この量子コンピューターは、エヌビディアの技術を基盤としたABCI―Qスーパーコンピューターと並べて産総研施設内に設置される予定となっており、日本国内の量子技術の発展に寄与することが期待される。QuEraのゲート型中性原子量子コンピューターは、比類なき拡張性(scale)、忠実度(fidelity)、そして近く実現予定の量子エラー検出・補正能力で知られる。中性原子コンピューターは量子計算方式の中でも大規模かつエラー耐性の強い(fault―tolerant)量子コンピューターの実現につながる方式として特に有望視されている。QuEraは中性原子コンピューターの市場を先駆けており、柔軟かつ効率的な量子計算を可能とするQubit・shuttlingと呼ばれる動的な量子ビットの操作法を提供している。QuEraのコンピューターは常温で動作し、既存の計算機インフラとの統合もたやすい。QuEra社長の北川拓也氏は「この提携は我々が協力して科学と技術の発展へ貢献することの象徴であり、量子技術とAI(人工知能)技術の応用に重点を置いた計算機科学の利用と研究においての新しいスタンダードとなるだろう」と述べた。〈GNW〉
 【注】この記事はグローブニューズワイヤ提供(9108548)。

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