2024-04-30 22:29

新たに20歳男を逮捕へ=実行役か、神奈川県内で確保―那須2遺体

 栃木県那須町の河川敷で会社役員夫妻の遺体が見つかった事件で、警視庁と栃木県警の合同捜査本部が実行役とみられる男(20)の身柄を神奈川県内で確保したことが30日、捜査関係者への取材で分かった。容疑が固まり次第、死体損壊容疑で逮捕する方針。
 男は建設業平山綾拳容疑者(25)=同容疑で逮捕=の飲み仲間で、同容疑者から遺体の処理を依頼されたとみられる。捜査本部は実行役とみられるもう1人の行方も追っている。 
 捜査関係者によると、男は4月16日未明から朝までの間、那須町内の河川敷で、宝島龍太郎さん(55)と幸子さん(56)夫妻の遺体を焼き、損壊した疑いが持たれている。
 同日朝、通報で駆け付けた警察官が、頭部にポリ袋をかぶせられ、焼かれた遺体を発見した。
 捜査本部は東京都品川区内の交番に出頭した平山容疑者を同21日に逮捕。同容疑者は「ある人物に遺体の処理を指示され、飲み仲間2人に頼んだ」と供述した。
 平山容疑者は同15日夜、品川区のコンビニで2人にセダンを貸した。同容疑者は2人について「最近、飲み屋で知り合った。数回飲んだが、あだ名しか知らない」と説明。「『遺体を焼くなら誰も来られない所がいい』と話していた」とも供述している。
 2人はセダンでコンビニを出た後、同16日午前0時ごろに都内の空き家で夫妻と接触。空き家やセダンからは血痕が見つかっており、夫妻は空き家で暴行などをされた後、セダンで那須町まで運ばれたとみられる。
 同29日には職業不詳佐々木光容疑者(28)=住所不詳=が逮捕された。平山容疑者に指示した人物とみられるが、佐々木容疑者は「別の人物から指示された」と供述しており、捜査本部は他にも指示役がいるとみて調べている。
[時事通信社]

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