大坂、赤土克服へ奮闘=パリ五輪メダル目指し―女子テニス
【ロンドン時事】女子テニスで元世界ランキング1位の大坂なおみ(フリー)が、強い決意を胸にクレーコートのシーズンに臨んでいる。出場権を得られる見通しの今夏のパリ五輪は、全仏オープンと同じ赤土のローランギャロスが会場。大舞台での表彰台を目標に掲げ、苦手のサーフェス(コート面)でプレーの精度を上げようと意気込む。
24日のマドリード・オープン1回戦で、ツアー大会のクレーでは2年ぶりに白星を挙げた。2回戦は第15シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)に大接戦の末に敗れたが、「うまくなっている部分はたくさんあると感じている」と手応えも得た。
昨年7月の出産を経て、今年1月に約1年3カ月ぶりに実戦復帰。遠征中は娘のシャイちゃんと離れ、「2週間ぐらいでもすごく長く感じる」。毎日ビデオ通話アプリを使って連絡しているというが、「寂しい」と母の顔をのぞかせ、育児を支えてくれる周囲への感謝を口にした。
従来武器としてきた強力なサーブやフォアハンドは健在。一方、特にドロップショットなどで球の勢いが失われるクレーではフットワークが課題だ。競技復帰後は元バレリーナのコーチと共に、より滑らかな動きを求めて改善に取り組んでおり、「クレーを克服したいとずっと思っている」と話す。
パリ五輪開幕まで3カ月を切った。東京五輪で聖火の最終点火者を務めた26歳は「本当に大きな舞台。メダルを獲得できたらいい」と花の都での活躍を思い描いた。
[時事通信社]
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