2024-04-26 20:33社会

中華航空墜落事故30年で慰霊式=264人犠牲、遺族ら冥福祈る―愛知

264人が死亡した中華航空機事故から30年を迎え、手を合わせる遺族ら=26日午後、愛知県春日井市
264人が死亡した中華航空機事故から30年を迎え、手を合わせる遺族ら=26日午後、愛知県春日井市

 台北発の中華航空機が名古屋空港で着陸に失敗し、乗客乗員264人が死亡するなどした墜落事故から30年となった26日、同空港に隣接する慰霊施設「やすらぎの園」(愛知県春日井市)で慰霊式が行われた。参列者は事故発生時刻の午後8時15分に黙とうをささげ、犠牲者の冥福を祈った。
 慰霊式には、遺族や中華航空の顔子超名古屋支店長らが出席。台湾からも遺族が参列し、献花台に花を手向けた。
 遺族を代表してあいさつした酒井光男さん(69)は「あれから30年、その日のことを鮮明に覚えている」と振り返った。今年1月に羽田空港(東京都大田区)で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故に触れ、「(中華航空には)安全な会社になってほしい」と訴えた。
 慰霊式後、取材に応じた遺族会の山本昇会長は「(慰霊式を続けることで)事故を風化させず、事故が絶対に起こらないようにしたい」と語った。 
[時事通信社]

264人が死亡した中華航空機事故から30年を迎え、あいさつする遺族会の山本昇会長(右奥)=26日午後、愛知県春日井市
264人が死亡した中華航空機事故から30年を迎え、あいさつする遺族会の山本昇会長(右奥)=26日午後、愛知県春日井市

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