中華航空墜落事故30年で慰霊式=264人犠牲、遺族ら冥福祈る―愛知
台北発の中華航空機が名古屋空港で着陸に失敗し、乗客乗員264人が死亡するなどした墜落事故から30年となった26日、同空港に隣接する慰霊施設「やすらぎの園」(愛知県春日井市)で慰霊式が行われた。参列者は事故発生時刻の午後8時15分に黙とうをささげ、犠牲者の冥福を祈った。
慰霊式には、遺族や中華航空の顔子超名古屋支店長らが出席。台湾からも遺族が参列し、献花台に花を手向けた。
遺族を代表してあいさつした酒井光男さん(69)は「あれから30年、その日のことを鮮明に覚えている」と振り返った。今年1月に羽田空港(東京都大田区)で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故に触れ、「(中華航空には)安全な会社になってほしい」と訴えた。
慰霊式後、取材に応じた遺族会の山本昇会長は「(慰霊式を続けることで)事故を風化させず、事故が絶対に起こらないようにしたい」と語った。
[時事通信社]
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