病院側が争う姿勢=医師過労自殺訴訟で初弁論―大阪地裁
甲南医療センター(神戸市東灘区)の専攻医だった高島晨伍さん=当時(26)=が2022年に過労自殺した問題で、遺族が運営法人「甲南会」と理事長に約2億3000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が22日、大阪地裁(林潤裁判長)であった。高島さんの死は労災認定されているが、病院側は過重労働を否定し、請求棄却を求めた。
病院側は答弁書で、晨伍さんの業務量について「なりたての専攻医としては極めて標準的で、『長時間かつ心理的に負荷の掛かる業務』に従事させた事実は一切存在しない」と強調した。
西宮労働基準監督署は昨年6月に労災と認定。同年12月には労働基準法違反容疑で同センター院長と上司、甲南会を書類送検している。
晨伍さんの母はこの日の弁論で「病院には以前から多くの内部告発があり、過酷な労働環境にあった専攻医らの嘆願を隠蔽(いんぺい)したことが晨伍の悲劇を招いた」と意見陳述。閉廷後の記者会見でも「答弁書を読んで、このような院長だから晨伍は死んだのだと思った」と話した。
[時事通信社]
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