オリックスの宮城、価値ある今季初完投=ブルペン救う118球―プロ野球
チームにとって価値のある力投だった。オリックスの宮城が118球で今季初完投。前日の延長戦で消耗したブルペンを休ませた。「中継ぎ陣の先輩から『頑張れよ』と圧をかけられていたので。実行できてよかった」。苦笑いしながらも、貢献できたことを喜んだ。
貫いたのは「対打者」の意識。三回1死一、三塁のピンチでは、コースへの制球を誤らずに野村勇、今宮を凡退に。開幕戦で決勝ソロを浴びた山川に対しては、90キロ前後のカーブと直球を駆使し、4番の仕事をさせなかった。「全球種で勝負でき、最少失点につながった」と振り返った。
終始ストライクゾーンに力強い球を投げ込み、無四球で11奪三振。直球は九回も151キロをマークした。今季の開幕投手はこれで4試合続けて内容の伴った登板になった。中嶋監督は「誰が(宮城を)エースって呼んだ?」と言うが、「よく投げてくれた」と満足そう。宮城は「波がないように、これを毎回続けたい」。先発の柱としての自覚は十分だ。
[時事通信社]
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