2024-04-20 19:03政治

「裏金」論点、各党が支持訴え=衆院3補選、初の週末

 与野党は衆院3補欠選挙の告示後初めての週末となった20日、党幹部や閣僚経験者を投入し支持を呼び掛けた。
 自民党の小泉進次郎元環境相はJR松江駅前で街頭演説。派閥裏金事件に対する世論の強い反発を念頭に「悪いのは自民党だ。候補には全く関係ない」と強調。「新しい自民党を作り上げるメンバーとして力を貸してもらいたい」と支援を訴えた。
 自民は東京15区と長崎3区で独自候補の擁立を見送り、「保守王国」を誇る島根1区の勝利に全力を尽くす。小泉氏は情勢が厳しいとして「逆転」に何度も言及した。21日には岸田文雄首相(党総裁)が選挙区入りし、週明けは茂木敏充幹事長や石破茂元幹事長が駆け付ける。
 立憲民主党の泉健太代表は、長崎県大村市で公認候補の選挙事務所を激励した。記者団から、自民党が政治資金規正法改正の独自案をまとめる方針に転換したことを問われ、「場当たり的だ。補選に影響が生じると考えて生煮えを出してくる」と批判。「裏金議員がのめる程度の案なら国民の期待から程遠い」とけん制した。
 泉氏は21日に今回唯一の与野党対決となった島根を訪れる。
 日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は、東京都江東区で演説した。裏金事件に加え、少子化対策の財源として「子育て支援金」を徴収する政権の方針について「実質増税で、腹が立って仕方ない」と非難。東京と長崎で議席を争う立民が共産党の支援を受けているとして、「『立憲共産党』だ。何でも反対では道は開けない」と声を張り上げた。 
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集