2024-04-19 23:07社会

男性「出頭前に3人で相談」=発見前夜、防カメに宝島さん―那須2遺体・栃木県警

栃木県警本部=宇都宮市
栃木県警本部=宇都宮市

 栃木県那須町の河川敷で焼損した2人の遺体が見つかった事件で、県警那須塩原署捜査本部が任意で聴取している20代男性が、「出頭前に3人で相談した」という趣旨の話をしていることが19日、捜査関係者への取材で分かった。捜査本部は説明の裏付けを進めるとともに、事件に少なくとも3人が関与している可能性があるとみて捜査している。
 捜査関係者によると、男性は事件が発覚した16日の夜、出頭するかどうか3人で集まって東京都内で相談したと説明。男性は17日に品川区の五反田駅前交番に「自分が関与しているかもしれない」と出頭したが、ほかの2人はいなくなったという。
 15日午後9時15分ごろ、台東区上野の繁華街にある防犯カメラに、死亡した宝島龍太郎さん(55)の姿が映っていたことも判明した。約7時間後には遺棄現場から約1.5キロ離れた場所で、現場の方向に向かって走る黒い不審車も確認された。
 捜査本部はこれまでに黒い車を押収し、分析を進めている。宝島さんが15日夜から16日未明にかけて殺害されたとみて、詳しい走行経路などを調べている。
 事件では16日朝、通報で駆け付けた那須塩原署員が、頭部にポリ袋をかぶせられ、焼かれた2人の遺体を発見した。死因はともに頸部(けいぶ)圧迫による窒息死で、捜査本部はもう1人の女性の身元確認を急いでいる。 
[時事通信社]

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