岸、口火切る一発=連敗ストップの良薬に―プロ野球・西武
伸び盛りの右打者が架けたアーチは、連敗を抜け出せずにいたチームにとって最高の良薬になった。2試合続けて2番で出場した西武の岸が一回、豪快な一打で口火を切った。
好結果の伏線は前を打つ長谷川の打席にあった。二ゴロに倒れたが、際どいコースを見送り、楽天の早川に6球を投げさせた。「ハセ(長谷川)がフルカウントまで粘ってくれたおかげで、球を多く見ることができた」と岸。球筋を頭に入れて準備万端。2球目の甘い直球を捉えると、打球はファンの待つ左翼席に吸い込まれた。5試合ぶりの先制点をたたき出したソロで勢いづき、この回一挙3点。上々の滑り出しを見せた。
外野手の戦力充実は大きな課題だが、新加入のコルデロは2軍で調整中。昨季61試合に出場した27歳は、定位置争いを勝ち抜く思いを強く持ちながらも「外野手全員でチームの勝利に貢献していきたい」。岸の本塁打を「演出」した長谷川も外野を守る21歳。シーズン序盤でつまずいたチームを浮上させるには、若武者たちの成長が欠かせない。
[時事通信社]
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