2024-04-19 15:36社会

「2人の命、無駄にしない」=事故から5年、遺族が黙とう―池袋暴走

池袋暴走事故から5年がたち、現場近くの慰霊碑前で手を合わせる遺族の松永拓也さん(右)と亡くなった真菜さんの父、上原義教さん=19日午後、東京都豊島区
池袋暴走事故から5年がたち、現場近くの慰霊碑前で手を合わせる遺族の松永拓也さん(右)と亡くなった真菜さんの父、上原義教さん=19日午後、東京都豊島区

 東京・池袋で2019年4月、旧通産省工業技術院元院長の飯塚幸三受刑者(92)が運転する車が暴走し、松永真菜さん=当時(31)=と娘の莉子ちゃん=同(3)=が死亡した事故から5年となる19日、現場近くの慰霊碑で、真菜さんの夫拓也さん(37)と、父上原義教さん(66)が発生時刻の午後0時23分に黙とうした。拓也さんは「2人の命を無駄にしないため、1件でも交通事故で苦しむ人を減らしていきたい」と語った。
 拓也さんは「命日になるとどうしても悲しさはある。愛しているという気持ちを伝えたくても、直接伝えることはできない」と声を詰まらせた。上原さんは「5年たっても2人を抱きしめたいという気持ちは変わらない」と涙ぐんだ。 
[時事通信社]

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