2024-04-19 08:51スポーツ

前田、持ち味の制球に難=新天地で初勝利ならず―米大リーグ・タイガース

 試合序盤の三回。失策が絡んでレンジャーズに6点目が入り、前田は早々と交代を告げられた。2回3分の2は今季最短。4度目の先発もタイガースでの初白星には届かず、うつむいてマウンドを降りた。
 相手は昨季ワールドシリーズ王者の強力打線。一回、セミエンに先頭打者アーチを浴び、二、三回も被弾。持ち前の制球が乱れ、甘い球を捉えられた。「狙ったところにいくボールはほとんどなかった」。味方打線が四回に同点とし、黒星こそ付かなかったものの、もどかしさは拭えなかった。
 開幕時から投球フォームが安定せず、この日はマウンドで首をかしげる場面も。2021年に受けたトミー・ジョン手術以降、春先は不調に悩まされ、「(手術の)影響は分からないが、感覚のずれみたいなものは出てきている」とも明かす。
 タイガースに2年契約で加入。経験豊富な36歳は先発の一角として期待され、あと38勝となった日米通算200勝を、残る現役生活の目標に掲げる。厳しい状況が続く中、「改善すべきところがたくさんある。何とかきっかけを見つけたい」。前田は努めて前向きに話した。(デトロイト時事)
[時事通信社]

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