2024-04-15 15:48スポーツ

バスケ男子・ホーバス監督「世界に衝撃を」=狙うは過去最高8強―八村起用もイメージ・五輪100日前「パリが迫る」(2)

バスケットボール男子パリ五輪予想スタメン
バスケットボール男子パリ五輪予想スタメン

 バスケットボールの男子日本代表はパリ五輪で過去最高の8強を目指す。躍進した昨夏のワールドカップ(W杯)で国内のバスケ熱が高まる中、開催国枠以外で48年ぶりとなる大舞台へ。米国出身のトム・ホーバス監督(57)は単独インタビューに応じ、「日本は野球とサッカーが人気だが、結果を出してバスケもメインスポーツにしたい」と意気込みを語った。
 代表メンバー12人を巡る争いは、Bリーグが閉幕する5月下旬以降に本格化する。注目は米プロ協会(NBA)でプレーする八村塁(レーカーズ)の動向。出場すれば現体制で初となるキーマンについて、ホーバス氏は「塁が入れば課題のリバウンドが強くなる。(レーカーズで)走るバスケもやっているし、うちの戦術にも合うと思う」。
 八村は昨夏にNBAのレジェンド、レブロン・ジェームズと練習し、名門で主力へ成長。W杯不参加と引き換えに貴重な経験を積んだエース候補を「レブロンの練習や試合への準備、考え方を間近で見られるチャンスはない。今年はいい仕事をしているし、うまくなった」と評する。同じくNBAでプレーする渡辺雄太(グリズリーズ)、W杯で活躍したジョシュ・ホーキンソン(渋谷)と3人をセットで起用するイメージはできている。
 司令塔コンビの富樫勇樹(千葉J)と河村勇輝(横浜BC)の充実ぶりを特に強調し、「W杯で選手たちが自信をつけたしタフになった」。富樫はチームを天皇杯全日本選手権と東アジアスーパーリーグの2冠に導き、いずれも最優秀選手に選出。河村もBリーグで得点とアシストのタイトル争いに絡む。「お互いに負けたくないから(競い合って)ステップアップしている。2人は仲が良くてサポートし合えるし心強い」と目を細める。
 日本は1次リーグB組3試合のうち、初戦はW杯優勝のドイツ、第2戦は東京五輪銀メダルの開催国フランスと対する。W杯に続く番狂わせを狙うチームの合言葉は「ショック・ザ・ワールド(世界に衝撃を)」。その実現へ向け、「W杯で世界を驚かせたとは思っていない。今の選手たちならできる」と自信を持って準備を進めている。
 ◇ホーバス監督の略歴
 トム・ホーバス 日本リーグで活躍し、NBAでもプレー。引退後の10年にWリーグのJX(現ENEOS)でコーチとなり、監督も務めた。女子日本代表を21年東京五輪銀メダルに導き、同年9月から男子日本代表監督。57歳。米国出身。 

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