戦闘停止訴え、会場閉鎖=週末開幕の伊美術展で―イスラエル代表
【パリ時事】イタリアで週末に開幕する第60回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展で、イスラエル代表に選ばれたアーティストが、パレスチナ自治区ガザで続くイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘停止などを訴え、自作の出展会場を閉鎖することを決めた。欧米メディアが16日伝えた。
アーティストはルース・パティルさん。イスラエルのパビリオンに「停戦と人質解放の合意に達した時、展示会を開く」と張り紙を掲示した。インターネット上では、イスラエルを美術展から排除するよう求める抗議運動が起きていた。
パティルさんは米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)のインタビューで、ベネチアでの出展はチャンスだが、ガザの状況は「自分よりはるかに大きい」問題だと心境を語った。
美術展は世界的に有名で、国別での出展から「美術のオリンピック」とも呼ばれる。隔年開催で、今年は今月20日~11月24日に行われる。
[時事通信社]
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