トランプ氏支持者ら集結=裁判所周辺、一時騒然―NY
【ニューヨーク時事】トランプ前米大統領が初公判に臨んだニューヨーク市マンハッタン南部の裁判所周辺には、15日朝から共和党支持者や反対派に加え、国内外から報道陣が集まった。通りは鉄柵で仕切られ、警官隊が展開。時折トランプ派の街宣車が大音量の音楽を流しながら通過するなど、物々しい雰囲気に包まれた。
裁判所と道を挟んで反対側の公園には、トランプ氏の出廷前から続々と支持者が集結。市内在住のディオン・チーニーさん(55)は、裁判について「民主党支持者が(口止め料の)問題を利用しようとして、腐敗した検察官や裁判官を使っている」と主張。トランプ氏を応援する大きな旗を掲げると、他の支持者から「USA!」のシュプレヒコールが起きた。
トランプ氏支持者の中には、伝統的に民主党支持者が多いとされる移民の姿も。両親がキューバ出身のポール・リビアさん(54)はトランプ氏を「愛国者」と呼び、大量に移民が流入している状況に関し「国境を封鎖すべきだ」と訴えた。中国出身の男性(58)は、「民主党政権は大学入試などでアジア人を差別している」と批判し、共和党支持をアピールした。
一方、裁判所近くの一角では、トランプ氏断罪を求めるグループも「法の裁きを」などと書かれたプラカードを掲げた。ジェイミー・バウアー代表(65)は「彼は有罪だ。正義がもたらされるべきだ」と強調。その上で、「(トランプ氏は)独裁者になろうとしている。当選させてはならない」と危機感をあらわにした。
[時事通信社]
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