大谷、松井上回る本塁打率=先輩スラッガー目標に―米大リーグ・ドジャース
ドジャースの大谷が通算本塁打数で松井秀喜に並んだ。大谷にとって理想の打者は「率を残して、四球も取って、なおかつ長打を打てる」選手。松井について「僕より打率も高いし、総合的に(能力が)高い打者だと思うので、ずっと目標にしてきた」と明かしたことがある。その松井さんは大谷を「あれだけの成績を残しているということは素晴らしい打者」とたたえている。
共に日本を代表する左のホームラン打者だが、大リーグでの両者を比較すると明確な相違点もある。何より異なるのは本塁打率。松井がおよそ25打数に1本塁打の割合だったのに対し、大谷は15打数足らずで1本が出るハイペースで積み上げてきた。今季は開幕直後こそ8試合本塁打なしと苦しんだが、今後はスタンドに運ぶ場面が多く見られるだろう。
昨季ア・リーグ本塁打王の大谷は、打球速度や飛距離などのデータでも大リーグでトップクラスだ。右翼へ引っ張る当たりが多かった松井に比べ、逆方向でも遠くへ飛ぶ特長が量産につながっている。
時代や所属チームの違いがあって単純比較は難しいものの、175本塁打を放った時点の通算打率は松井が上。ヤンキースではデビューから3年連続で100打点もマークしている。これまで示してきた確実性では先輩が勝っていると言えそうだ。
ただ、大谷も昨季初めて打率3割をクリアするなど、打撃の完成度を高めている。投打の二刀流でなく、打者に専念するシーズンでどんな成績を残すのか目が離せない。 (ロサンゼルス時事)
[時事通信社]
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