2024-04-11 17:20スポーツ

賭博疑惑、早期解決か=「大谷の声明正しい」と証言も

米大リーグ開幕シリーズを前に記者会見するドジャースの大谷翔平選手(右)。左は水原一平通訳(当時)=3月16日、ソウル
米大リーグ開幕シリーズを前に記者会見するドジャースの大谷翔平選手(右)。左は水原一平通訳(当時)=3月16日、ソウル

 【ロサンゼルス時事】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏による違法賭博疑惑について、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は10日、同氏が口座からの窃取を認める方向だと伝えた。同選手は既に事情聴取を受けたとされ、長期化するとの見通しもあった問題は早期解決の可能性が出てきた。
 大谷選手は3月25日の声明で、「彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、みんなにうそをついていた」などと説明し、自身の関与は完全否定。一方、450万ドル(約6億8000万円)以上ともされる大金が動かされても気付かなかったのか、などの疑問の声が米メディアで広がっていた。
 今回の報道によると、大谷選手が送金の連絡を受け取れないよう、水原氏が銀行口座の設定を変更した可能性があり、捜査当局がその証拠を確認したという。同選手にとっては、自身の声明が裏付けられるような内容で、米スポーツ専門局ESPNも捜査関係者の「大谷の主張が正しかった」との証言を報じた。
 水原氏のドジャース解雇が明らかになった3月21日以降、騒動の渦中に身を置く大谷選手は8日に「ここ数週間はいろいろあった」とコメントした。並行して進む大リーグ機構による調査が終わる見通しはまだ立っていないが、尾を引いている問題が早く収束に向かえば、プレーに集中したい本人にとって望ましいだろう。 
[時事通信社]

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